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デジタル印刷を活用した偽造防止のアイデア6選

商品券、ギフト券、チケットなど、私たちの身の回りには偽造防止対策が施されたものが数多く存在します。偽造品が出回ると、企業のブランドイメージの失墜や金銭的損失だけでなく、消費者の信頼を失うことにもつながります。(詳しくはこちら)

一口に「偽造防止」「セキュリティ対策」といっても、何をすればいいのか分からない...という方も多いと思います。この記事では、デジタル印刷の特徴に注目し、デジタル印刷を活用してできる偽造防止・セキュリティ対策のアイデアをご紹介いたします!

デジタル印刷の特長

バリアブル(可変)印刷

デジタル印刷では、1枚1枚異なる内容を印刷する「バリアブル印刷」に対応することができます。Variable(バリアブル)には「可変」という意味があり、可変印刷とも呼ばれています。刷版と呼ばれるハンコのようなものが必要なオフセット印刷においては、異なる情報を印刷するためには、異なる情報の数だけ版を作る必要があります。これに対してデジタル印刷では、データをそのまま印刷するため、一度データを作成してしまえば簡単に、コストを抑えて印刷することができます。

少部数から対応可能

バリアブル印刷の説明でもあったように、デジタル印刷では版を作成する必要がないため、少数から対応することができます。「セキュリティ対策したいけど、なかなかコストはかけられない」「対策するのは少数だけで大丈夫」という方には、デジタル印刷での対策がおすすめです。

特色トナーでの印刷

金や銀、メタリックなどの色は特色と呼ばれ、通常のようにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色で表現することが出来ず、特色トナーを用いて印刷する必要があります。YPGのデジタル印刷では、通常のデジタル印刷では不可能だった金・銀・メタリックカラーや、ホワイト色を使った印刷が可能です。

デジタル印刷を利用した偽造防止のアイデア6選

1. シリアルナンバー

それぞれの製品に固有のシリアルナンバーを印刷することで、個体識別とトレーサビリティ管理が可能になります。 トレーサビリティとは、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにするために、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすることです。シリアルナンバーを印刷することで、偽造の抑止につながります。

【活用シーン】商品券
店舗や地域の活性化につなげることができる商品券。お金と同等の価値を持つため、その管理にも注意が必要です。商品券にシリアルナンバーを印刷することで、使用された商品券の配布時期や配布地域をすぐに確かめることができます。また、万が一コピーされたとしても、シリアルナンバーの被りや存在しないナンバーを管理することができるため、偽造の発見も容易です。

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2. QRコード

バリアブル印刷を利用して、QRコードを印刷することも可能です。商品情報、URL、認証情報などをQRコードに埋め込むことができます。また、スマートフォンで簡単に情報を読み取ることができ、真贋(しんがん)判定やキャンペーンへのアクセスなどにも利用できます。

【活用シーン】チケット
コンサートやスポーツ観戦への入場に必要となるチケット。偽造されてしまうと、本来の入場者が入場できなくなってしまったり、転売に利用されてしまったりと、イベントの興行に大きな影響を与えます。チケットにQRコードを埋め込み、スマートフォンなどで読み取ることで、そのチケットが本物なのかを確認することができたり、読み込んだ先で本人情報などを入力してもらえたりします。また、QRコードを会場で読み取る方式をとることで、来場者の記録を自動化し、入場の効率化を図ることもできます。

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3. ホログラム

ホログラムは視覚的なセキュリティ効果が高く、偽造が困難です。(詳しくはこちら)ブランド価値を守るために、高級品や重要な書類などに使用されます。ホログラムは箔押しで再現することが多いですが、デジタル印刷でもホログラムを再現することができ、YPGのセキュアホログラムでは、パステルカラーのメタリックのホログラムなどを施すことも可能です。

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【活用シーン】社員証
本人確認としても重要な役割を果たす社員証。コピーを取られたり偽造されたりしてしまうと、会社全体のセキュリティ問題にもかかわります。セキュアホログラムを採用することで、偽造を防止し、本人確認も容易にします。

4. マイクロ文字

非常に小さな文字や記号を印刷する技術です。肉眼では判別が困難なため、高精度の印刷技術が必要です。コピー機では再現が難しく、偽造を効果的に防止できます。マイクロ文字は、デザインの一部に組み込むことができ、見た目の美しさを損なわずにセキュリティを強化できます。

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【活用シーン】商品券
コピー機やスキャナーでは再現することができない小さなマイクロ文字は、日本のお札にもも使用されています。お金と同様の価値を持つ商品券にも、マイクロ文字の印刷は非常に効果的です。また、元のデザインに埋め込むことで、従来のイメージそのままに偽造防止対策を行うこともできます。

5. デジタル彩紋

デジタル彩紋は、デジタル印刷技術を用いて、複雑で再現が困難な模様を印刷する技術です。従来の印刷技術では再現できない微細な色彩や模様を表現でき、視覚的なセキュリティ効果を高めます。また、デジタル彩紋は、個別の製品に合わせてデザインをカスタマイズすることができ、独自のセキュリティパターンを作成できます。

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【活用シーン】製品パッケージ
ブランド品や高額商品は、偽造品が多く出回るリスクがあります。デジタル彩紋をパッケージに施すことで、偽造を困難にできます。また、独自の彩紋パターンは、消費者が製品が本物かを確認するための重要な手がかりとなります。

6. 厚盛印刷 Kasane

インクを重ねるYPGの「Kasane」の技術を用いれば、デジタル印刷だけで凸凹を表現することが可能です。視覚だけでなく触覚でも簡単に真偽を判断することができます。また、装飾効果も期待でき、ブランドイメージに合った表現をすることも可能です。

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【活用シーン】製品保証書
ブランド品や伝統工芸品が実物であることを証明するために添付される製品の保証書は、製品の真贋を図るのみならず、ブランドイメージや高級感などを演出することにも役立ちます。Kasaneの技法を用いることにより、触っただけで簡単に本物を見分けることができるほどの偽造防止効果を得られます。また、紙に特殊な加工を施すことにより、普通の紙を使用していても、高級感を与えることができます。

YPGは、デジタル印刷で偽造防止を実現します。

YPGでは、

・バリアブルを生かしたシリアルナンバー・QRコードなどの印刷
・セキュアホログラム
・厚盛印刷 Kasane (詳しくはこちら)

など、デジタル印刷技術と豊富なノウハウを駆使し、お客様のニーズに合わせた偽造防止印刷を提供いたします。チケット、商品券、保証書などに偽造防止を取り入れたいとお考えの方は、ぜひお気軽にYPGにご相談ください。


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