印刷物に使えるホログラム加工とは?効果や活用シーンをご紹介!
キラキラ輝くホログラム加工。身近なところでは紙幣の偽造防止に使われていますが、他の印刷物にも有効活用できることを知っていますか?
ここでは、ホログラム加工のメリットと種類、そして具体的な活用シーンをご紹介します。
ホログラム加工とは
まず「ホログラム」とはギリシア語で「全体の」を意味する「 ὅλος(ホロス) 」と、「記録」を意味する「 γράμμα(グラム) 」が組み合わされた言葉と言われています。3次元像を記録し、まるでその画像がそこに存在しているかのように、奥行きや立体感を感じさせてくれます。
ホログラムという言葉を聞いて、下の写真のようなSF映画の3DCGホログラムをイメージする方も多いのではないでしょうか。
この奥行きや立体感を印刷物に落とし込み、紙の上で再現するのが、「ホログラム加工」。
光の干渉を利用して、見る角度によって画像を立体的に見せたり、虹色に輝かせたりする特殊な加工です。
この特殊な性質を生かして、印刷物に様々なメリットと付加価値を生み出します。
ホログラム加工の効果
①デザイン性があり記憶に残る
ホログラム加工をすることでデザインの表現の幅が広がります。ホログラムがキラキラと輝くことで、視覚的な訴求力が増し、通常の印刷よりも見た方の記憶に残るものになるでしょう。
②セキュリティ性があり偽造を防ぐ
見る角度によって画像が変化する立体的な表現が可能なため、目で見るだけで偽造品との明確な区別をつけることができます。また、ホログラム加工には特別な設備や技術が必要であり、簡単に同じものを作ることができません。
そのため、ホログラム加工は偽造防止に役立てることができるのです。
ホログラム加工の具体例
ここからはホログラム加工の具体例をいくつか挙げていきます。
ホログラム箔押し
金属版を用いて、紙にホログラムを熱と圧力でプレスすることによって、デザインの一部分にホログラムを転写させる加工のことです。透過性が低くはっきり輝くので、部分的に目立たせたい場合におすすめの加工です。
セキュアホログラム(トナーインキを使用したホログラム加工)
フィルムや箔押しが必要なイメージがあるホログラム加工ですが、デジタル印刷機でも、角度で見た目が変わるセキュアホログラムを施すことが可能です。
フィルムを使用しないため環境に優しく、通常のホログラムにはあまりないパステル系のホログラム加工も施すことができます。
また、通常のホログラムは既成の箔やフィルムを用いるのに対し、セキュアホログラムでは専用の印刷データを作成するので、下の画像のようにロゴやキャラクターなどが入ったオリジナルデザインのホログラムが印刷できます。
ホログラムラミネート加工
印刷する紙などの基材にホログラムフィルムを貼り合わせる加工のことです。ホロラミ加工と略されることもあります。ホログラムの柄がはっきりと出るとともに、フィルムを貼るので強度が増したりする特徴があります。
トランスタバック加工
フィルムそのものを全面に貼り付ける「ラミネート加工」に対し、トランスタバック加工は、「フィルムの面を印刷物に転写させる」という方法を用いています。「LCコート」や「ラミコート」とも呼ばれます。
全面加工だけでなく、タイトル部分だけ、背景だけなど、部分的に転写することも可能です。
効果的な活用シーン
ゴージャスで華やかな印刷物にしたいとき
ホログラムのキラキラは、商品を華やかに見せることが可能です。人の目を惹くために活用し、他との差別化に用いることができます。
化粧品や食品などの商品のパッケージ、広告ポスターなどはこの理由から多く用いられています。
記念感・特別感のある印刷物にしたいとき
ひと手間かけたホログラム加工のキラキラは、記念感・特別感を演出します。
特別な人に渡すもの(招待状、ポストカード、ステッカー、パンフレットなど)に活用することができるでしょう。また、特殊なカードの特別感を演出するため、トレーディングカードに用いられることも多くあります。
偽造されない印刷物にしたいとき
ホログラム加工の効果でも挙げたように、特徴的な立体感や見え方の変化により、簡単に偽造品との区別をつけることができます。さらに、特別な設備や技術が必要なため簡単に同じものを作ることができません。
商品券やチケット、入場券、金券、紙幣などの重要な商品や情報を守るために、ホログラム加工は活用できます。
新紙幣には、世界で初めて3Dホログラム技術が採用されており、肖像が三次元に見えて回転します。
写真引用元:日本銀行ホームページ
ホログラム加工をする際の注意点
通常の印刷よりも納期と費用に影響がある
ホログラム加工は、通常の印刷よりも製作期間が延びて、費用がかかります。ただし、その分商品の魅力を引き立てる効果があります。
費用対効果を踏まえて、ホログラム加工を検討してみてはいかがでしょうか。
紙の素材や、加工する面の大きさによっては綺麗に加工できない可能性がある
紙の素材によってはホログラムが上手く転写されなかったり、ホログラムラミネート加工では面が大きいとホログラムの繋ぎ目が見えたりする場合があります。依頼する際には、しっかりと打ち合わせを行うことが必要になってくるでしょう。
ホログラム加工を活用して、魅力と抑止力を高めよう!
ホログラム加工について紹介してきましたが、ホログラム加工が持つ魅力を高める力、そして偽造を防止する力を知っていただけましたでしょうか?
当社のオリジナルホログラム技術としては、 「セキュアホログラム」 が存在します。見る角度を変えることで 二種類の絵柄 が浮かび上がります。 デジタル印刷での加飾印刷 となり、パステルなメタリックカラーの表現が可能なことも特徴の一つです。
ホログラム加工についてもっと知りたい!自社でも活用してみたい!というかたは、ぜひご気軽にご連絡ください。