企業の魅力を伝えるPR動画とは
動画は、私たちが生活しているインターネット社会において欠かすことのできない存在となりました。
YouTubeやTikTokなどの動画共有サービスが普及したことで、スマートフォン、動画作成アプリから誰でも手軽に動画を作成したり、投稿することが可能になり、動画作成のハードルが一気に下がったようにも感じます。
私たち印刷業界においても、情報伝達手段が紙媒体から動画媒体など多様化し、パンフレットの制作・印刷と合わせて動画制作の相談をいただくことも増えています。
今回は数ある動画のなかでも、「企業PR動画」についてご紹介します。
動画の魅力
企業のPR動画について詳しく解説する前に、動画の魅力について触れておきましょう。
動画は情報伝達手段として、文字や画像に比べて、情報が伝わりやすく、記憶に残りやすいツールと言われており、研究調査でもその効果が確認されています。
ここでは動画の魅力を、3点に絞ってご紹介します。
情報が伝わりやすい
動画の情報伝達力について、アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究(※1)によると、「1分間の動画は、180万字に相当する情報を伝えられる」という結果が出たと言います。
180万字を一般的なWeb記事に置き換えた場合、そのボリュームはなんと3,600ページ相当。動画が与える情報量の豊富さがお分かりいただけるでしょう。
また、企業理念・社員の想いなどの抽象的な概念を分かりやすく伝えることができるのも動画です。
例えばCGやアニメーションを付けて分かりやすく解説したり、インタビュー形式で話し手の表情や話し方から伝えることができます。
つまり文字や画像だけでは伝えにくい内容でも、動画にすることで視覚的・聴覚的に、短時間で多くの情報を発信することができます。
※1 アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究結果による。
記憶に残りやすい
アメリカの国立訓練研究所が提唱する「ラーニングピラミッド」(※2)によると、テキストコンテンツの記憶定着率は10%であるのに対し、動画コンテンツの記憶定着率は20%と、テキストの「2倍」であることが報告されています。
テキストは読み手自らが理解してイメージしながら読まなくてはなりません。対して動画は映像(視覚)と音(聴覚)に訴求してイメージを分かりやすく伝えることができます。
より記憶に残りやすい動画を活用することで、覚えてくれる確率が上がり、企業PRの効率がアップするとも言えるでしょう。
※2 https://www.educationcorner.com/the-learning-pyramid.html
幅広く活用できる
企業動画を作成すると、その動画をさまざまなチャネルで配信できるようになります。
例えばYouTubeは日本国内における月間のアクティブユーザーが7,000万人を超える巨大なプラットフォームですし、TikTokも月に1,700万人が利用しているユーザー数の多いサービスです。
このような動画配信プラットフォーム以外にも、InstagramやX(旧Twitter)など他のSNSやWebサイトにも投稿できます。
さまざまなチャネルで配信することにより、これまでアプローチできていなかった多くのユーザーにPRできるようになる点は、企業動画を作成する上での非常に大きなメリットです。
その他にも広告や展示会や合同説明会、デジタルサイネージなどでの2次利用も可能です。動画を流すことで、説明人員が不足していても、短時間で効果的にメッセージを伝えることができるでしょう。
企業PR動画の種類
企業PR動画は、企業が自社の理念や事業内容、商品・サービスの特徴などをより多くのユーザーに届けるために作成するPRする動画を指し、企業のブランドイメージの認知向上や採用活動などに活用されています。
「何を・誰に・何のために伝えるのか」によって、企業PR動画は大きく3つの種類に分けられます。
商品・サービス紹介動画
企業が提供する商品やサービスの魅力を訴求する動画です。
商品やサービスの特徴や機能、利用シーンなどをイメージしやすく伝えることで、顧客に魅力を伝え、購買意欲を高めることができます。
企業紹介動画
企業の理念や事業内容、社風などをアピールする動画です。企業の存在や価値を知ってもらうことで、顧客や株主からの企業の信頼や理解を得ることができます。
採用動画
企業の魅力や働きやすさを求職者に向けてアピールする動画です。企業の歴史や事業内容、社員のインタビューなどを通して貴社で働くイメージを視聴者に伝えることで、採用活動の効率化を図ることができます。
訴求力のあるPR動画を作るには
このように、一言で企業PR動画といってもさまざまな種類があります。続いて、伝わるPR動画を制作するにあたっての注意点について紹介します。
インパクトのある動画にする
記憶に残りやすいとは言え、視聴者は日々、多くの動画を視聴しています。埋もれずに注意を引くインパクトがなければ、動画の効果が薄くなってしまいます。
インパクトのある動画を考えるときには、例えば有名なテレビCMが参考になります。
家族が会話していたと思ったら、白い犬が「お父さん」として話し始める某キャリア通信会社のCMや、「●人乗っても大丈夫!」な某物置メーカーのCMなど。印象的なCMは、何年も前に放送されていたものでも覚えていることもありますよね。
現実にはあり得ない設定や、強みを印象的にフォーカスした親しみのある内容の動画は、インパクトを与え記憶により残りやすくなるでしょう。
社内で自由にアイデアを出し合ったり、動画制作のプロに企画から依頼するのも良いですね。
目的とターゲットを明確にする
より訴求力のある動画を作るためには、制作・活用の目的とターゲット層を明確にすることも大切です。
例えば新卒向けのリクルート用動画であれば、より年齢の近い若手社員が登場する動画の方が親近感が湧きやすいでしょう。
会社の説明も、親しみやすいイラストやアニメーションなども交えた方が理解が進むかもしれません。もしくは自社製品・サービスが社会に貢献する様子をドキュメンタリーやドラマ仕立てにしても良いですね。
ターゲット層に何を伝えたいかを意識することで、さまざまな自社の強みの中からターゲットに刺さるポイントを絞り込むことができ、より効果的な内容の動画を作ることができます。
制作時の時間とコストに注意する
動画の制作には、コンセプト設計・撮影・編集などさまざまな工程が必要となるため、制作に時間とコストがかかります。
運用開始日から逆算して、スケジュールを立てる必要があります。オフィスや社員の撮影を行う場合には日程調整も必要です。
プロに外部委託する場合も、事前に「誰に対して・何を訴求したいのか」を決めておくと打合せがスムーズです。
また、情報発信する媒体ごとに推奨時間やサイズも変わりますので、どのプラットフォームで発信するかが決まっている場合は併せてお伝えください。複数のプラットフォームに掲載する場合にはリサイズが必要な場合もあります。
始めのコンセプト設計と、台本となるコンテ作成で良い動画になるかどうかが決まると言っても過言ではありません。可能であればしっかりとスケジュールを確保して推敲することをおすすめします。
企業PR動画の制作はお任せください
企業PR動画は、企業のブランドイメージや商品・サービスの認知度向上に大きな効果をもたらすことができます。
動画アプリなどを利用すれば手軽に動画を作成できる現在ですが、企業の理念やコンセプトを効果的に伝える質の高い動画を制作する場合は、制作会社に依頼することをおすすめします。
専用の撮影機材を始め、専用ソフトを利用でき、映像制作のプロが企画から撮影・編集を行うため、クオリティの高い動画を制作できます。
YPGでは、会社案内用の動画や、3DCGを活用した伝わりやすい製品説明動画など、幅広く制作対応しております。動画制作をご検討の方はぜひ一度、お気軽にご相談ください。
●当社の製品紹介動画の制作実績の一部を、こちらからご覧いただけます。
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