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【企業様向け】CGの活用例とメリットとは?

CGと聞くと、映画やゲームの世界を真っ先に思い浮かべることが多いかと思います。
他にも、TVコマーシャルなどでもCG技術が活用されており、気付かないうちにCGを目する機会が増えているかもしれません。

ひと昔前のポリゴンらしさ満載のCGから、よりリアルで緻密な表現ができるようになった現在。この記事では、一般企業でも活用が進むCGについて、その活用例やメリットを詳しくご紹介します

CGとは

CGとは「Computer Graphics(コンピュータ・グラフィックス)」の頭文字をとった言葉です。
カメラを使って現実に撮影した画像・映像を「実写」と呼びますが、CGはコンピューターで専用のソフトを使用して作成した画像や映像を指します。

世界で最初に開発したのは、マサチューセッツ工科大学の学生だそう。
当時はコンピューターの画面上にワイヤーフレーム(立体の辺だけから成るもの)を表示するものでしたが、これが発展して現在まで目覚ましい発展を遂げました。

近年ではCGを駆使した仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、メタバーズなども注目されており、CGが身近なところで、さらなる活躍を見せるのではないでしょうか?

CGの種類

CGは大きく「2DCG」と「3DCG」の2種類に分けられます。
2dcgと3dcgのイメージ.jpg

2DCG

2DCG(Two-dimensional Computer Graphics)は2次元のコンピューターグラフィックです。「縦」「横」(x軸、y軸)で構成される平面的なものを指します。紙に描く絵をそのままコンピューターで描くようなイメージです。

2dcg.jpg

3DCG

3DCG(Three-dimensional Computer Graphics)は3次元のコンピューターグラフィックです。「縦」「横」「奥行」(x軸、y軸、z軸)で構成される立体的なものを指します。

3DCGはコンピューター上の仮想空間に、フィギュアのような立体物を作り上げます。また、そこにリアルなテクスチャ(質感)を張り付けたり光を当てたりすることで、奥行きのあるリアリティ溢れる画像・映像が生まれます。

3dcg.jpg

CGを活用するメリット

CGはそのメリットの多さから、いろいろな場面で活用されています。ここでは4つのメリットをご紹介します。

実際に撮影できないものを表現できる

1つ目のメリットは、現実では撮影ができないシーンでも表現できる点です

分かりやすい「撮影できない」例でいえば、宇宙。
実際に宇宙に行って撮影することはできませんが、宇宙のCGと商品を合成するような表現は可能です。

これは極端な例ですが、他にも
・医薬品などで目にする人の血管の中の様子
・エアコンのCMなどで使われる目に見えない空気の流れ
など、考えてみると「撮影できない」シーンはいろいろと思い浮かぶはずです。

キャラクターが現実に存在しているような3Dアニメーションとの合成も、よく使われる手法ですね。

このように撮影できないものをCGで表現することで、現実よりもインパクトのある画になったり、より分かりやすい説明ができたりと、映像の訴求力を上げ、効果の高い自由な演出が可能になります

特に製造メーカー様で採用されるCGの活用例として、目に見えない機械内部の動きをCGで可視化する方法があります。

例えば展示会で製品を紹介する際にも、言葉だけでは難しい説明もCGで映像化されていれば仕組みが説明しやすくなります
また、言語の壁がある場合にも、映像でビジュアルを共有することによって伝わりやすくなります

修正・変更に柔軟に対応できる

商品の企画中、あるいは発売後に急遽仕様が変更になる、という事態にも対応できるのがCGのメリットです。

試作品を作っての撮影であれば、作り直さなければなりませんので日数も費用もかかります。しかしCGであれば既存のデータを修正して作り直すことができ、その分素早く対応することができます

また、制作当初に必要ではなかった別のアングルからの画像や拡大画像なども、撮影し直す必要がなく後から追加できるのも便利なポイントです。

見せたい情報だけを選択できる

実写で撮影する場合、余計なものが映像に映り込んでしまう可能性があり、撮影したデータの加工が大変になる場合があります。また、晴れのシーンを撮影したいのに天候に恵まれずスケジュールが押してしまう、といった事態も想定されます。
一方、CGでは必要な要素だけを加えるため、映り込みを削除する手間やコストが節約できます

また、実写では生々しくなってしまうシーンでは、逆にリアリティを排除できるのもメリットといえるでしょう。
歯ブラシが歯の汚れを除去する様子や、水道管を掃除で綺麗にする様子なども、リアルではなくCGだからこそ生々しさを排除して映像化することができるシーンです。

CG技術は使い方次第で、画像・動画のメッセージをより伝わりやすく作り上げることができます

コストを抑えられる場合も

CGと聞くと高価なイメージがあるかもしれません。実際、撮影費用のみと比較した場合にはコストが高いことが多いと思います。
しかし、例えば商品のバリエーションが500点あり、それをすべて現物試作して撮影しなくてはならない場合はどうでしょうか?

商品のバリエーションが多く、そのほとんどが似た形状であったり模様違いであったりする場合には、CGで作成した方がコストを安く抑えられる可能性があります

もしくは海外のシーンをイメージする場合、実際にロケ撮影に行くには膨大な費用がかかりますが、CGであれば旅費などのコストを抑えることができます。撮影は一度終えてしまうと撮り直しをすることが難しい点もデメリットですが、CGであれば比較的自由に修正することも可能です。

CGを制作会社に依頼するポイント

CGの活用にはさまざまなメリットがあり、その活用シーンも多岐に渡りますが、自社で専用ソフトを使いこなして制作することは現実的ではないと思います。
制作会社に依頼する際には、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

目的を明確にする

CGを使いたいと思ったきっかけは何でしょうか?
そしてそれは、誰に向けたメッセージでしょうか?

CGを活用するにあたり、誰に・何を伝えるためにCGを使用したいのかを明確にする必要があります

例えば機械の今までにない画期的な構造を説明したい場合、光と影を重視したかっこいい画よりも、その構造自体が見た目に分かりやすいシンプルな画が必要でしょう。比較するために、従来の構造のCGも一緒に作成するとより分かりやすいかもしれません。

例えば「鳥の羽のように軽い」をキャッチコピーにした布団なら、現実にはあり得ない空に浮かぶ様子をCGで表現しても良いでしょう。

このように、CGを通して伝えたい内容を、制作前にコンセプトを練って決める必要があります。このコンセプトについては制作会社側もノウハウを持っていますので、企画から相談できる会社に依頼することもおすすめです。

制作実績を確認する

制作会社によって、それぞれ得意分野や持ち合わせる技術が異なります。

まずは各社の制作実績を確認して、自社の求めているイメージに合った制作会社に依頼することも大事なポイントです。特に同業の実績があったり、求めるイメージに近い実績を持っている制作会社であれば安心できるでしょう。

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