1枚1枚の印刷内容を変えられる!バリアブル印刷の魅力と活用シーン
バリアブル印刷をご存じでしょうか?
初めて耳にする言葉かもしれませんが、実は私たちの暮らしの中でも、身近にバリアブル印刷が使われています。
例えば、年賀状の宛名印字もバリアブル印刷なんです。
今回は、アイデア次第で様々な活用ができるバリアブル印刷について紹介します。
バリアブル印刷とは?
バリアブル印刷とは、印刷内容をデータベースに基づいて変えながら、1枚1枚異なる内容を印刷する方式のことを指します。
英語でVariable「可変」という意味があることから、可変印刷とも呼ばれています。
バリアブル印刷の仕組み
バリアブル印刷を行うには、基本的に2種類のデータが必要です。
①ベースとなるデザインデータ:イラストレータなどで作成された固定部分データ
②可変で印刷したい情報のデータベース:エクセルやCSVなどで作成された可変部分のデータ
1枚1枚のデータを専用ソフトを介して組み合わせることで、自動でベースデザインに可変の情報が流し込まれた印刷用のデータが作成され、印刷機やプリンターにデータが送られることで印刷物が仕上がります。
バリアブル印刷の活用例
1枚1枚内容の異なる印刷物を作成できるバリアブル印刷は、純粋に種類を多く作成しなくてはならないハガキの宛名や名刺から、渡す相手に合わせて内容を変えて訴求力を高める戦略的な販促ツールまで、メリットを活かしたさまざまな活用方法が可能です。
下記に、おすすめの活用事例を紹介します。
宛名印字
バリアブル印刷の代表例が宛名印字です。
ハガキなどに大量の顧客情報を1枚1枚データ編集することは、大変な作業かつ効率的ではありません。編集作業の手間を省き、作業時間の短縮と効率的に印刷できる点で、バリアブル印刷が有効です。
ただし、ソフトを介して自動で流し込むため、間違いがない、かつルールに則ったデータ作成が必要です。
例えば宛名にスペースを使用する際は、全角・半角を混在しないようにデータ作成が必要です。また、人名に旧字や環境依存文字などを使用する際は、印刷時に置換されてしまう可能性があるため、注意が必要です。またフォントによっては作字する場合もあります。
その他、可変部分に想定していた文字数を超えると、指定の範囲内に収めるために文字の縮小や改行などレイアウトが崩れる場合があります。その際は、手動で調整が必要になります。
DM・ハガキ
顧客ニーズに合わせて掲載内容を可変できるため、個別の掲載内容でアプローチすることが可能です。
またクーポン券やQRコードを印字し、使用履歴など効果測定のマーケティング手段としても利用することができます。
チケット・商品券
チケットの座席番号・ナンバリングや、商品券へのシリアルコード印字にもバリアブル印刷が用いられています。
1枚1枚に個別の数字を付けることで枚数の管理ができる点や、番号の複製による不正利用防止にも効果を発揮します。
チラシ・ポスター
ベースとなる基本デザインの刷り込み部分を店舗ごとに店名を差し替えたポスターや、クーポンコードやQRコードなどを印刷し、地域を限定して配布するチラシなど、販促効果を高める印刷物を作成できます。
社員証・名刺
名前や部署などの文字データだけでなく、顔写真などの画像データを組み合わせた印刷も、可変印刷の特長を活用した事例といえます。
※画像データについては、可変部分の決まった範囲に流し込まれるため、切り抜きや拡大縮小といった調整ができません。画像データのサイズは、あらかじめ統一しておく必要があります。
最後に
バリアブル印刷についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
宛名印字からQRコードなどのマーケティングツールまで、バリアブル印刷の活用は無限大です。
また、バリアブル印刷は1枚1枚掲載内容が異なる印刷物のため、印刷部数やデータに過不足があってはならない印刷方法です。
特にDMの宛名印字など、個人情報を取り扱う際には細心の注意と専門的な知識・印刷環境が必要になってきます。
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