特殊印刷で販促ツールの魅力アップ！種類やおすすめの使い方を紹介します
パッケージやパンフレット、ポスターなどの販促物。他社の媒体と並んでも、目を惹きつける魅力的なツールにしたいですよね。
そんなとき、他の印刷物と差をつけて宣伝・販促効果を高める「特殊印刷」をご検討してはいかがですか？
この記事では、さまざまな特殊印刷の種類や、ツール別におすすめの印刷加工をご紹介します。
・特殊印刷の種類や効果を知りたい方
・印刷物で差別化を図りたい方
ぜひご一読ください！
特殊印刷とは
「特殊印刷」とは、特殊なインキや加工技術などを用いた印刷のことです。また、特殊な素材に印刷する技術も特殊印刷と呼びます。
特殊印刷で表現できる効果はさまざまですが、特殊な印刷をプラスすることで、他の印刷物よりも目を惹き記憶に残ったり、よりブランドイメージに沿った販促ツールを表現することができます。
特殊印刷の種類
それでは、特殊印刷の種類を簡単にご紹介していきます。
箔押し加工
箔押しとは金箔・銀箔などの箔を、凸版を使って熱と圧力をかけて用紙に転写するものです。華やかな印象になるので、商品名やロゴなど、目立たせたい部分にワンポイントで使用されることが多い加工です。
金や銀を思い浮かべることが多いと思いますが、魅せたいイメージによって選べるカラー箔や、艶を抑えたマットな箔、ホログラム箔など、実は色々な種類があるのも特徴です。
エンボス加工
エンボス加工は、紙にでこぼこを付けて立体感を表現する加工です。凸版と凹版の間に用紙を挟み込んで圧力をかけ、その部分を浮き出させます。
でこぼこによる陰影によって、シンプルでも表情のある印刷物に仕上がります。また、視覚的な印象だけではなく手ざわりも印象深い印刷物を作ることができます。
PP加工
PP加工とは、ポリプロピレンの薄いフィルムを印刷物の表面に熱で貼り付ける加工のことです。
印刷物の表面を保護し、耐久性や防湿性、耐熱性などを上げることができます。また、高級感も演出できます。カタログや雑誌など、長期にわたり使用される印刷物におすすめです。
ツヤツヤとして光沢感を増すグロスPPと、光沢を抑え落ち着いた仕上がりになるマットPPの2種類があります。
ニス加工（UVクリア印刷）
印刷物の表面をニスでコーティングする特殊印刷です。
印刷で使われるニスには艶消しのマットニス・光沢感のあるグロスニスが存在し、印刷物の表面保護や色落ち防止効果があります。PP加工と違いフィルムを用いないので、環境に優しい加工でもあります。
また、ニスを絵柄の一部分にだけコーティングしてツヤや透明感をプラスしたり、マットニスとグロスニスを組み合わせて絵柄を表現する「疑似エンボス加工」もできます。環境に配慮しながら、高級感や立体感を手軽に演出できる印刷技術です。
YPGのUVクリア加工ソリューションについて、詳細はこちらのページからご覧ください。
トムソン加工
トムソン加工は、刃を埋め込んだ木型で紙を打ち抜き、自由な形状にカットする加工です。通常の断裁とは異なり、さまざまな形状に仕上げることができます。
カットと同時にスジ入れ、ミシン入れ、孔開けなどの加工が行えるのも特徴です。
パッケージや変わった形のカード、DM、窓付きのパンフレットなどの販促ツールで活躍します。
レーザー加工
トムソン加工よりもさらに微細な抜き・彫り加工が可能なのがレーザー加工です。レーザーで照射して紙を焼き切る加工技術で、約0.3mmの細さまでカットすることが可能です。
特別な名刺やショップカード、ノベルティ、ギフトパッケージ、記念DMなど、こだわりたい印刷物におすすめです。
特色印刷
特定の色を、専用に調合したインキを用いて印刷する方法を特色印刷と言います。
通常のオフセット印刷は、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色のインキで色を表現しますが、蛍光色や鮮やかなパステル色、金銀など、4色では表現しきれない色を表現する際に特色インキを使用します。
コーポレートカラーやブランドカラーにこだわった印刷物を製作する場合や、目を惹くビビットな色を使用して差別化を図る場合におすすめです。
また、近年はデジタル印刷の技術で、従来のオフセット印刷では再現できない色も表現できるようになってきました。小ロットでも色にこだわりたい場合は、特色インクの費用がかからないデジタル印刷がおすすめです。
ホワイト印刷
透明な素材や濃い色のついた紙に印刷する際に、白いインキ(トナー)を用いて印刷する手法です。
ホワイトを下に印刷してからCMYKでカラー印刷することで、仕上がりの発色が大幅に良くなります。また、色紙にホワイトのみで印刷しても、シンプルでおしゃれな仕上がりになります。
ツール別・おすすめ特殊印刷
ここまで簡単にさまざまな特殊印刷をご紹介しましたが、種類が多く、どれが良いのか迷ってしまうと思います。そこで続いては、ツール別におすすめの特殊印刷をご紹介していきます。
パッケージ
パッケージに特殊印刷を取り入れる場合は、たくさんの商品が並んでいる中でひときわ目を惹く箔押し加工や、部分的なニス加工がおすすめ。
思わず「パケ買い」してしまうような、特別感のあるデザインを演出することができます。
パンフレット
店頭や展示会などで設置する販促用パンフレットには、手に取った際に触り心地で印象に残る、でこぼことしたエンボス加工がおすすめ。
YPGでは、でこぼことした手触りとツヤツヤとした見た目を兼ね備えた「デコプリントKasane」という特殊加工も取り扱っています。
また、トムソン加工でパンフレット自体を変わった形にすると、より特別な印刷物が製作できます。
ポスター
多くの人の目に留まらなくてはならないポスターには、つやつやと光って目を惹くニス加工がおすすめ。
マットニスとグロスニスを組み合わせる「疑似エンボス加工」なら、角度によって絵柄が変化して見え、近くでよく見てみたいと思うような演出が可能です。
またイメージに合うようであれば、メタリックな金銀色や、蛍光色などのビビットな特色インキもおすすめです。
YPGではオフセット印刷はもちろん、デジタル印刷による小ロットの特色対応も可能です。
名刺・ショップカード
名刺やショップカードは印象に残る・話題になることが重要。トムソン加工でつくる変わった形状の名刺や、高級感をプラスできる部分的な箔押し・エンボス加工がおすすめです。
さらにレーザー加工で微細な切り抜きを施した名刺・カードは、一瞬で相手の心を掴むこと間違いなし！記憶に残るツールとして、1ランク上の効果を発揮します。
特殊印刷を使い分けて販促ツールの魅力アップ！
特殊印刷の種類と、ツール別のおすすめ加工をご紹介してきました。
さまざまな方法を効果的に使い分けることで、より販促効果の高い魅力的なツールを実現することができますが、それぞれの特殊印刷にはツールごとの向き・不向き、材質・サイズの条件など、細かい制約がある場合もございます。
YPGでは、創業117年の実績を生かし、紙・印刷のプロとして、各特殊印刷の使い分けや、販促に効果的な形状のご提案をさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。